ケツワレという言葉は、下着の形状だけでなく、俗語・スラングとしても古くから使われています。日常会話やビジネスの修羅場で耳にする「あいつ、ケツ割って逃げやがった」という表現がその代表例です。
慣用句としての「ケツを割る」には、主に以下の2つの意味があります。
1. 途中で投げ出す・責任を放棄して逃げる:任された仕事や約束を途中で放り出し、音信不通になったりバックレたりする行為。
2. 秘密を白状する・弱音を吐く:警察の取り調べや厳しい追及に耐えかねて、隠していた事実を自供すること。
この言葉の語源には諸説あります。一つは、着物の裾をまくり上げてお尻を露出させ、なりふり構わず一目散に逃げ出す姿(尻を端折る)から転じたという説。もう一つは、賭博用語や裏社会の隠語として、それまで隠していた「ケツ(懐・本性)」を割って見せる=降参するという文脈から生まれたという説です。下着のケツワレと直接の語源的繋がりは薄いものの、「露わにして逃げる」「お尻をさらけ出す」という視覚的イメージが重なり合い、両方の意味で定着したと考えられます。