日本国内の住宅で被害をもたらすシバンムシの大半は、「タバコシバンムシ」と「ジンサンシバンムシ」の2種類に大別されます。両者は外見が酷似していますが、好むエサや細部の形態に明確な違いが存在します。
タバコシバンムシは触角がノコギリのようにギザギザしており、葉タバコをはじめ、小麦粉、ホットケーキミックス、パスタ、ペットフードなどあらゆる乾燥食品を食害します。一方のジンサンシバンムシは触角の先端3節が大きく膨らんでおり、朝鮮人参などの漢方薬やスパイス、乾麺などを好みます。どちらも乾燥物への食害力は極めて強烈です。
幼虫の姿は、体長2〜3ミリほどの白いイモムシ状(カブトムシの幼虫を極小にしたようなC字型の形状)をしています。肉眼で食品内部を観察すると、細かな粉末状のフンと一緒に蠢く姿が確認できます。幼虫は強力な大顎を持ち、薄いビニール袋や紙パック程度であれば容易に食い破って内部へと侵入します。