『大鏡』花山院の出家を徹底解説!道兼の罠と現代語訳・テスト対策

『大鏡』花山院の出家を徹底解説!道兼の罠と現代語訳・テスト対策

『大鏡』花山院の出家を徹底解説!道兼の罠と現代語訳・テスト対策に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

『大鏡』に記された「花山院の出家」は、寛和2年(986年)6月22日の夜に起きたクーデター(寛和の変)の顛末を描いた一幕です。

花山天皇は最愛の女御・藤原忯子(よしこ)を妊娠中に亡くし、深い悲しみに暮れていました。その精神的な隙を突いたのが、蔵人として天皇の身近に仕えていた藤原道兼(粟田殿)です。道兼は「私も一緒に出家してお仕えいたします」と甘い言葉を囁き、天皇を深夜の宮中から連れ出します。

一行が山科の元慶寺(花山寺)に到着し、花山天皇が剃髪を済ませた瞬間、道兼の態度は一変。「父(兼家)に出家の前の姿を一目見せてから参ります」と言い残し、天皇を置き去りにして逃走しました。時を同じくして、宮中では兼家一派が三種の神器を皇太子・懐仁親王(一条天皇)の御所へ移し、即位を強行。花山天皇は騙されたと気づいた時には、すでに皇位も現世の身分もすべて奪われていました。

【登場人物の相関図・思惑】

・花山天皇(花山院):第65代天皇。19歳。忯子を失った絶望から出家を考えるが、道兼に騙され皇位を失う。
・藤原道兼(粟田殿):兼家の三男。天皇の側近でありながら、父の命で天皇を出家へ誘導する冷酷な実行犯。
・藤原兼家:右大臣。事件の首謀者。娘の子(一条天皇)を即位させ、自らが摂政として独裁権力を握るために策謀。
・藤原義懐・藤原惟成:花山天皇の側近官僚。天皇の突然の出家によって政治的基盤を失い、失脚。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。