ネット上の「ひどい」という一部の酷評を鵜呑みにして本作を敬遠するのは、あまりにも惜しい。『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』の「S」は Special であり、莫大な追加要素を意味している。ただの劣化移植ではなく、完全版とも呼べるアップグレードが施されているのだ。
大きな目玉となったのは、仲間キャラクターたちを主役にした「新規個別追加ストーリー」の存在だ。本編の空白期間に彼らが何を経験していたのかが描かれ、登場人物への感情移入が格段に深まる。さらに、全編フルボイス化、移動速度の高速化、どこでも呼び出せる馬ベル、レトロな2Dモードと3Dモードの自由な切り替え機能など、現代のゲーマーに向けたプレイアビリティの改善は徹底している。