猫が前足でやわらかい対象をリズミカルに押す最大の要因は、成猫になっても残る母乳を飲む名残です。子猫は母猫の乳首の周りを前足で交互に押し、母乳の出を促す本能を持っています。この記憶と快感が成猫期になっても脳内に強く残り、安心できる環境に身を置いた瞬間に無意識のスイッチが入ります。
喉の奥から響く猫のふみふみとゴロゴロ音の組み合わせは、極上のリラックス状態にある証拠です。母猫に包まれていた幼少期の幸福感を再現しており、副交感神経が優位になって精神的に完全に満たされている状態を示しています。
肉球には皮脂腺やアポクリン汗腺が存在し、ふみふみを通じて自分の匂いを対象に移すマーキングの役割も果たしています。大好きな場所やお気に入りのアイテムに自分の匂いを定着させ、縄張りの安全性を確認する行動としても機能しています。