耳に入った水、ドライヤーは危険?プロが教える正しい抜き方

耳に入った水、ドライヤーは危険?プロが教える正しい抜き方

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耳の違和感に襲われた際、無意識に綿棒を手に取る人は少なくありません。しかし、耳鼻咽喉科の臨床現場において「水抜きのための綿棒使用」は最もトラブルを引き起こしやすい危険行為として警鐘が鳴らされています。

外耳道はS字状に曲がっており、手探りで綿棒を挿入すると見えない部分で薄い皮膚を強く擦過してしまいます。入浴や水泳の直後は角質がふやけており、わずかな摩擦でも容易に傷がつきます。そこへ水中の雑菌が入り込むことで、耐えがたい激痛や排膿を伴う外耳道炎(スイマーズイヤー)を発症するケースが後を絶ちません。

また、綿棒の先端で水分を吸い取るどころか、表面張力で留まっていた水をさらに奥の鼓膜付近へ押し込んでしまったり、外耳道にあった耳垢を奥へ詰め込んで壁を作ってしまう事例が頻発しています。ティッシュペーパーを使ってこよりを作る場合も同様で、耳の穴の奥深くまで無理に差し込むのは厳禁です。ティッシュを使う際は、「入口付近の水分を毛細管現象で吸い取らせるだけ」に留め、奥へは絶対に押し込まないでください。

昔ながらの「頭を傾けて片足で激しくジャンプする」方法も、濡れた脱衣所やプールサイドで行うと滑って転倒し、頭部打撲や骨折などの深刻な二次被害につながる危険があるため避けるべきです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。