「自分はマイナンバーカードを使って本人確認を済ませているから、チャージしたお金はすべてPayPayマネーになっているはずだ」と思い込んでいるユーザーが少なくありません。しかし、ここにはチャージ方法による残高種類の違いという非常に複雑なルールが存在します。
本人確認(eKYC)が完了していても、すべての入金がPayPayマネーになるわけではありません。具体的にどのルートから入金したかによって、以下のように残高の性質が自動的に振り分けられます。
- PayPayマネーとしてチャージされる手段(要・本人確認済み):銀行口座からの振替チャージ、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMからの現金チャージ、Yahoo!フリマおよびYahoo!オークションの売上金からのチャージ
- 本人確認済みでも「PayPayマネーライト」になる手段:PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカードを含む)からのクレジットチャージ、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い(キャリア決済)によるチャージ
なぜこのような区別がなされているのでしょうか。それは、クレジットカードやキャリア決済といった「後払い(与信枠)」を使ったチャージでPayPayマネーを作れてしまうと、即座に銀行口座へ出金することで「クレジットカードのショッピング枠の現金化」が合法的に行えてしまうからです。マネーロンダリング対策および貸金業法・割賦販売法の趣旨を遵守するため、与信枠を経由したチャージ分はすべて出金不可能なPayPayマネーライトとして処理される仕様になっています。
さらに注意したいのが、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いの注意点です。スマホ代と合算して手軽にチャージできる便利な機能ですが、マネーライトになるだけでなく、毎月の初回チャージこそ手数料無料であるものの、同月内2回目以降のチャージには2.5%(税込)の手数料が上乗せされます。たとえば月途中に追加で2万円をチャージすると500円もの手数料が引かれるため、ポイント還元率をはるかに上回る損失を出してしまいます。加えて、クレジットカードチャージとPayPayカードの関係においても、他社発行のクレジットカードからは残高チャージ自体ができず、唯一チャージ可能なPayPayカードを使った場合でも「クレジット(旧あと払い)」ではなく残高チャージを選ぶとマネーライトとして固定される点は必ず押さえておくべきポイントです。