2000年代半ばから後半にかけてのテレビ界において、彼女が果たした役割は極めて象徴的でした。2005年に『めざましテレビ』の4代目お天気キャスターに抜擢されると、毎朝届ける爽やかな笑顔と親しみやすい人柄で瞬く間に国民的人気を獲得。「好きなお天気キャスターランキング」で幾度も首位を獲得するなど、キャスターという枠組みを超えた社会現象となりました。
あれから約20年が経過した現在、彼女の写真集が再び掘り起こされている背景には、2つの大きな要因が存在します。ひとつは、皆藤愛子の現在画像がSNSや出演番組(TBS系『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』やMBS系『プレバト!!』など)で公開されるたびに、「奇跡の40代」「当時とまったく変わらない美貌」としてタイムラインを賑わせる点です。現在の美しさを目にした若い世代や往時の視聴者が、原点ともいえる過去のビジュアルアーカイブへ回帰する動きが定着しています。
もうひとつは、出版流通のデジタルシフトに伴い、平成期の名作グラビアがデジタル写真集や電子書籍として再編され、スマートフォンやタブレットで手軽に追体験できるプラットフォームが整ったことです。絶版によって一時は入手困難だった当時の貴重なカットが、高精細なデジタルリマスターで蘇ったことが再注目の導線となっています。