モデルから俳優へと活動の軸を移した後、肉体改造の大きな転換点となったのが、連続ドラマ初主演作となった『シグナル 長期未解決事件捜査班』です。坂口健太郎が演じた刑事・三枝健人は、激しいカーチェイスや犯人との壮絶な格闘に身を投じるハードな役どころでした。
クランクイン前に本格的なアクション練習と筋力強化を敢行した彼は、撮影が進むにつれて身体の厚みを増し、スピード感と力強さを兼ね備えた動きを披露しました。劇中で見せたリアルな殴打戦や身のこなしは、従来の「優しい青年」というパブリックイメージを鮮やかに覆すものとなりました。
単なる見せかけの筋肉ではなく、「役柄の説得力を高めるための肉体作り」という明確な動機があったからこそ、迫力あるアクションシーンが成立したのです。