札幌中島公園2026完全取材!豊平館と穴場ルートの真実を徹底解剖

札幌中島公園2026完全取材!豊平館と穴場ルートの真実を徹底解剖

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公園の中核に鎮座し、圧倒的な存在感を放つのが、鮮やかなウルトラマリンブルーと白のコントラストが美しい木造2階建て洋館、豊平館(ほうへいかん)です。明治13年(1880年)に開拓使直営の洋風ホテルとして建築され、翌明治14年には明治天皇行幸の際の行在所(あんざいしょ)として使用された格式高き建造物です。昭和39年(1964年)に国の重要文化財に指定され、2012年から4年をかけた大規模改修を経て往時の優美な姿を完全に取り戻しました。

現地での札幌中島公園豊平館見学において見逃せないのが、建物外壁や窓枠を彩る「群青色(ウルトラマリン)」の顔料です。当時の鉱物顔料であるラピスラズリを用いた貴重な色合いは、近代建築史において突出した技術と美意識を示しています。内部に足を踏み入れると、天井の中心飾り(漆喰メダリオン)には紅葉、紫陽花、椿など日本伝統のモチーフが巧みに彫り込まれており、和洋折衷の極みとも言える職人技が息づいています。観覧料は大人300円、中学生以下無料と極めてリーズナブルでありながら、館内喫茶「カフェハルニレ」で庭園を眺めながら過ごす時間は、近代札幌の栄華を肌で実感できる至極の体験といえます。

一方、豊平館からほど近い日本庭園内に佇むのが、もうひとつの重要文化財である八窓庵(はっそうあん)です。江戸時代初期の茶人・小堀遠州(こぼりえんしゅう)が作事したと伝えられる滋賀県長浜市の茶室を大正8年に札幌の実業家が移築し、昭和46年に札幌市へ寄付された歴史を持ちます。茶室に8つの窓が配された独特の構造は、北国のやわらかな間接光を取り入れる工夫として機能しており、札幌中島公園八窓庵見どころとして専門家の間でも評価が極めて高い遺構です。雪囲いが解かれる春から晩秋にかけて公開される日本庭園の苔庭と織り成す佇まいは、繁華街の近傍にいる事実を完全に忘れさせます。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。