平安時代を代表する歴史上の偉人たちは、実際に何歳まで生きたのでしょうか。具体的な記録を見ていきましょう。
平安貴族の頂点を極めた藤原道長は、満61歳(数え年62歳)で没しています。当時としてはかなりの長寿ですが、彼の日記『御堂関白記』には、晩年に激しい喉の渇きや視力低下に悩まされた記述があり、重度の糖尿病とその合併症を患っていたことが判明しています。最後は背中にできた巨大な腫瘍(癰・よう)の悪化が死因とされています。
一方、『源氏物語』の作者である紫式部の没年と年齢には諸説ありますが、40代半ばから50代前半で亡くなったとする説が有力です。同時代のライバルである清少納言も、正確な没年は不明ながら50代半ばまで生きたと見られています。
興味深いのは平安時代の天皇の寿命です。激務や政治的プレッシャー、さらには幼少期からの過度な近親婚の影響などもあってか、20代〜30代で若くして崩御・譲位する天皇が相次ぎ、平安時代前期〜中期の天皇の平均在位・寿命は貴族全体と比べても決して長いとは言えないものでした。