日本の格闘技黄金期を語る上で欠かせないのが、魔裟斗とのライバル関係だ。2004年の大晦日に行われた「K-1 PREMIUM Dynamite」での一戦は、格闘技史に永遠に刻まれる伝説の熱戦となった。
KIDの闘病が報じられた際、魔裟斗はいち早くお見舞いに駆けつけ、旧友であり宿敵である男と静かな対話を交わした。言葉数は少なくても、拳を交えたふたりにしか分からない絆が存在していた。病床での再会時、KIDが魔裟斗に見せた穏やかな笑みと「また格闘技を盛り上げてくれ」という静かなメッセージは、昭和・平成の格闘魂を次の世代へ託す儀式のようでもあった。