砂肝に関して、ネット上でまことしやかに語られる「銀皮はゴミとして捨てるべき」「内臓肉だから徹底的に湯こぼししなければならない」という通説には、大きな誤解が含まれています。
削ぎ落とした銀皮は、実は「極上の酒の肴」へと再利用可能です。居酒屋の仕込み現場では、集めた銀皮を捨てずに熱湯で2分ほどボイルし、ポン酢と小ネギ、一味唐辛子で和えて「銀皮ポン酢」として提供します。あるいは、片栗粉を薄くまぶして高温の油でカリッと揚げれば、鶏皮せんべい以上の香ばしいチップスに仕上がります。食材を無駄なく使い切る視点こそが、真の家呑み巧者の流儀です。
また、ヘルスケアの観点からも砂肝は圧倒的なスペックを誇ります。文部科学省「日本食品標準成分表」のデータによると、砂肝(生)100gあたりのカロリーは約86kcal、脂質は約1.8g、糖質は0g、タンパク質は約18.3g。鶏むね肉(皮なし)に匹敵する高タンパク・超低脂質を誇り、亜鉛や鉄分などの微量ミネラルも豊富です。深夜の晩酌で罪悪感を抱きがちな層にとって、これほど理にかなった素材は他にありません。