ネット上に流通している八頭身アンパンマン 正体を端的に述べるならば、それはアニメ制作会社や出版社が公式に制作したものではなく、ユーザーの手によって生み出された二次創作物、いわゆる八頭身アンパンマン コラ画像およびCGモデリング作品群です。
この異様なムーブメントにおける八頭身アンパンマン 発祥の経緯を辿ると、インターネット黎明期にあたる2000年代前半の「2ちゃんねる」や画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」に行き着きます。当時、ネット空間ではアスキーアートの「八頭身モナー」をはじめ、親しみのある低頭身キャラクターを極端なスーパーモデル体型や屈強なボディビルダーの肉体に置き換えるシュールレアリスム的な改変カルチャーが爆発的な流行を見せていました。
その潮流の中で、誰の手によるものか、アンパンマンのトレードマークである笑顔のアンパン顔を、ギリシャ彫刻のごとき隆起した筋肉美を誇るプロレスラーやアクションフィギュアのボディに合成した画像が投稿されました。童心に刻まれた「無償の愛を与える優しいおじさん」という記号と、「問答無用で敵を粉砕しそうな威圧感」という肉体美のギャップは閲覧者に凄まじい衝撃を与え、個人ブログやFlashアニメーションの波に乗って瞬く間にデジタル空間の隅々まで拡散していったのです。