専用の四角い卵焼き器(巻き鍋)がなくても、一般的な丸型フライパン(直径20cm前後の小さめがベスト)で十分に綺麗・本格的なだし巻き卵が作れます。成形を成功させる鍵は「火加減」と「油の馴染ませ方」です。
ステップ1:油ならしを徹底する
フライパンにサラダ油を引き、中火でしっかりと温めます。キッチンペーパーを四角く折り畳んだもので油をフライパン全体、側面にまで薄く塗り広げます。この「油ペーパー」は手元に置いておき、巻き工程ごとに毎回フライパンに油を補充するために使用します。
ステップ2:火加減は「終始、中火」をキープ
弱火すぎると火が通る前に水分が蒸発してパサつき、強火すぎると焦げ付いて気泡だらけになります。卵液を菜箸の先につけてフライパンに落とし、「ジュッ」と瞬時に固まる温度が理想です。
ステップ3:卵液は3〜4回に分けて流し込む
1回目は薄く広げ、大きな気泡ができたら菜箸で潰します。表面が半熟状になったら、奥から手前に向かって手早く巻き込みます。形が多少崩れていても、芯になる部分なので神経質になる必要はありません。
ステップ4:巻き戻して油を引き、次の層へ
巻いた卵を奥へと滑らせ、空いた手前と卵の下にペーパーで油をサッと塗ります。2回目の卵液を流し込み、持ち上げた奥の卵の下にも液を行き渡らせます。半熟になったら再び手前に巻き込みます。これを繰り返すことで、美しい層が形成されます。
プロの整え技:火から下ろした直後の「巻きす」または「ラップ」
焼き上がった直後の熱い状態で、巻きす(またはラップやアルミホイル)に取り出し、軽く形を整えて1〜2分休ませます。余熱で内側まで均一に火が通り、角がピシッと決まった美しい仕上がりになります。