ネット上で囁かれる「銀の森のクッキーはまずい」という極端な評価。その発信源を調査すると、製品の品質不良ではなく、既存の洋菓子に対する固定観念とのミスマッチが原因であることが浮き彫りになります。
一般的なクッキー缶の主役といえば、濃厚な発酵バターのコクや砂糖のストレートな甘み、バニラの芳醇な香りです。しかし、パティスリー GIN NO MORIが目指すのは「森の恵みをそのまま閉じ込めた焼き菓子」。主原料の一つにどんぐり粉(アコール粉)を採用し、さらに山椒、クマ笹、タイム、木苺といった野生味あふれる素材をブレンドしています。
どんぐり粉クッキーの味の特徴は、穀物特有の香ばしさと、後味にわずかに残る心地よい渋みやほろ苦さにあります。油分が控えめでサクサク・ホロホロとした独特の素朴な食感を持つため、濃厚な甘さやバター感を期待して口にした購入者が「想像と違う」「苦味を感じる」とネガティブに捉えてしまう現象が起きています。いわば、洗練されたビターな大人の嗜好品であるがゆえの賛否両論と言えます。