原付の電装系に関しては、インターネット上で古い情報や誤った知識が流通しているケースが多いため、注意が必要です。
もっとも代表的な誤解が「原付バッテリー充電方法を使えば、どんなバッテリーでも新品同様に復活する」という説です。キーの消し忘れなどによる一時的な過放電(過度な容量抜け)であれば、密閉型(VRLA/MF)対応の充電器で低電流充電を行えば復旧します。しかし、使用開始から2〜3年が経過して電極板に結晶化した硫酸鉛が付着するサルフェーション現象を起こしたバッテリーは、化学変化を起こす能力自体が失われており、いくら充電器を繋いでも内部抵抗が増大して電圧が立ち上がりません。
また、最近の原付はドライブレコーダーやスマートフォン充電用USB電源、盗難防止アラームなどの後付け電装品を装備している車両が増加しています。これらはキーをOFFにしていてもわずかな待機電力(暗電流)を消費し続けるため、週末にしか乗らないような使用環境では、1〜2年足らずでバッテリーが寿命を迎えてしまうケースが激増しています。