今年カナダ全土を襲っている山火事は、例年の発生時期を大きく前倒しする形で始まった。アルバータ州やブリティッシュ・コロンビア州をはじめ、東部のケベック州に至るまで、広範囲で同時に煙が上がっている。
背景にあるのは、2025年末から続く記録的な少雪と、春先の異様な高気温だ。雪解けが急速に進んだことで森林の地面が早期に露出、水分を失った枯れ葉や倒木がまるで巨大な「薪」のように広大な大地に敷き詰められた。そこへ落雷や人為的な火種が落ち、一気に爆発的な延焼を引き起こしたのだ。専門家は「もはや季節的なイベントではなく、通年化しつつある危機」と強い警鐘を鳴らす。