無添加マヨネーズを選ぶにあたり、消費者が陥りがちな「表示の落とし穴」と「栄養学的な誤解」について整理します。
第一の盲点は、「化学調味料不使用」と書かれていても他の添加物が含まれているケースです。食品表示法の改正に伴い、「無添加」という単語単体での曖昧な強調表示は規制が厳格化されていますが、「アミノ酸等不使用」と謳いながら酵母エキスやたん白加水分解物、加工デンプンで味と粘度を補っている製品も存在します。真にシンプルな調味料を求めるのであれば、一括表示欄の原材料名に「食用植物油脂、卵、醸造酢、食塩、香辛料、砂糖(または蜂蜜)」以外の余計な抽出物が入っていないかを確認する視点が必要です。
第二の盲点は、「オーガニック=低カロリー」という思い込みです。前述の通り、有機認証を受けたひまわり油や平飼い卵を使っていても、油脂製品である以上大さじ1杯(約15g)あたりのエネルギー量は約100kcal前後となり、通常のマヨネーズとほぼ同等です。ダイエット目的でマヨネーズを無添加に変えたからといって、使用量を増やせば当然ながらエネルギー過多に繋がります。
第三に、離乳食への導入時期に関する誤解です。「無添加だから初期(生後5〜6ヶ月)から大丈夫」と誤認されることがありますが、マヨネーズは油分が多く塩分も含まれるため、離乳食中期〜後期(生後9〜11ヶ月以降)に、卵アレルギーの懸念がクリアされた段階でごく少量から風味付け程度に使用するのが小児栄養学上の安全基準です。特に全卵使用タイプと卵黄のみ使用タイプではアレルゲン負荷が異なるため、原材料の確認が必須となります。