ソーシャルメディア上のトレンドは、大手ストリーミングサービスとも密接に呼応し合っている。テレビ的な演出手法とSNS的なリアル感が融合し、新たなシナジーを生み出しているのだ。
ABEMAの看板コンテンツである『オオカミくんには騙されない』シリーズをはじめとする恋愛リアリティ番組は、若手クリエイターの登竜門として機能してきた。番組内で生まれたドラマや感情の揺らぎが、そのまま個人のSNSへと還流し、動画の説得力を何倍にも跳ね上げる。
さらにNetflixや『バチェラー・ジャパン』のような世界的スケールの恋愛リアリティ番組が提示するドラマツルギーも、個人クリエイターたちに多大な影響を与えている。「告白」「嫉妬」「決断」といった感情の起伏を映像として美しくパッケージ化する手法が、日常の動画制作にも逆輸入されているのだ。いまや個人の投稿とプロの制作番組の境界線は、かつてないほど曖昧になっている。