夏の水辺や夕暮れの街灯下で群れを成す不快な小虫。蚊取り線香はこれらの害虫に対しても有効なのでしょうか。結論から言えば、コバエやユスリカに対する忌避効果は十分に期待できますが、虫の種類によって効き目に明確な差があります。
春先や秋口に大発生する「ユスリカ」は、蚊によく似ていますが血を吸わない不快害虫です。ユスリカはピレスロイドに対して非常に脆弱であり、蚊取り線香を焚くことで劇的なノックダウン効果と接近防止効果を発揮します。
一方、ゴミ箱や観葉植物の周りに発生する「コバエ」には注意が必要です。コバエという呼び名は総称であり、生ゴミに集まるキイロショウジョウバエや、観葉植物の土に湧くキノコバエ、排水口に潜むチョウバエなど多岐にわたります。蚊取り線香の煙とピレスロイド成分はこれらのコバエに対しても一定の忌避効果を示しますが、腐敗臭や植物の湿気に強く引き寄せられている個体を完全にゼロにするのは困難です。コバエ対策としては、発生源の清掃と専用の捕獲トラップを併用するのが賢明です。