児島美ゆきの結婚観を語る上で、どうしても避けて通れないのが実母との関係性だ。彼女は1970年代後半から1980年代にかけて、子役時代に稼いだ莫大な収入をめぐり、母親との間で深刻な金銭トラブルを抱えていたと複数の芸能関係者が証言している。当時の週刊誌報道や関係者の手記によると、ギャラの管理をすべて母親が握っており、成人後も児島本人には十分な資産が渡されなかったという。
この件は、後に週刊女性や女性セブンなど複数の女性誌が「毒親」「ステージママ」「搾取」という文脈で取り上げ、社会問題としても注目された。児島美ゆき自身も、1990年代から2000年代にかけてのインタビューで「母から受けた心の傷は深い」「人のことを信じられなくなった」というニュアンスの告白を複数回行っている。これらの発言は、公式な芸能プロフィールやテレビのバラエティ番組でも断片的に紹介された。
このような家庭環境が、彼女の結婚観に影を落とした可能性は極めて高い。家族社会学の視点から見れば、これは「母娘の共依存関係」と「心理的バウンダリー(境界線)の崩壊」が引き起こした典型例と言える。親が子の収入や私生活に過剰に介入し、子が自立する機会を奪う。この構図は、当時の芸能界で珍しいことではなかった。