現在の東福生を形作る大きな要素が、食とモノづくりにおける独立系ブランドの集積だ。大手チェーン店がほとんど参入していないこの地域では、小規模ながら極めて質の高いクラフトマンシップが花開いている。
地元のマイクロブルワリーが醸造するIPAビールや、自社焙煎にこだわるスペシャリティコーヒーショップには、週末になると開店前から行列ができる。店内では、1960年代のレコードが針を落とされ、オーナーと常連客がヴィンテージ家具のメンテナンス方法について談笑する風景が広がる。大量生産・大量消費に対するアンチテーゼとしてのライフスタイルが、ここでは確固たるエコシステムとして機能している。