茨木ショップタウン再開発の噂は本当?建て替えと現在の営業実態を解剖

茨木ショップタウン再開発の噂は本当?建て替えと現在の営業実態を解剖

茨木ショップタウン再開発の噂は本当?建て替えと現在の営業実態を解剖とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

大手チェーンのカフェや画一的なファストフードが席巻する都市部において、茨木ショップタウンの飲食街は、今や得がたい文化財のような輝きを放っている。特に茨木ショップタウンランチおよび茨木ショップタウン喫茶店のカルチャーは、北摂エリアでも指折りの密度を誇る。

2階の奥に佇む純喫茶の扉を開けると、サイフォンのコトコトという心地よい音と香ばしい焙煎の香りが漂う。ベルベット調の赤いソファに腰掛け、新聞を広げる常連客たちの姿。創業期から通い続けているという70代の地元女性は、穏やかな笑顔でこう語ってくれた。
「駅前にいろんな新しいお店ができたけど、ここに来るとホッとするんですわ。店員さんも私の体調を覚えてくれていてね。チェーン店では味わえない温もりがあるんです」

ランチ激戦区としての実力も見逃せない。地下1階から2階にかけて点在する飲食店では、700円〜900円台という誠実な価格帯で、ボリューム満点の日替わり定食、出汁の効いた手打ちうどん、スパイス香る洋食店のカツカレーが提供されている。正午を過ぎると、周辺の市役所職員や金融機関のビジネスパーソン、近隣の立命館大学(OIC)の教職員らが吸い込まれるように暖簾をくぐる。

昭和40年代の空気感をそのまま冷凍保存したような空間意匠と、血の通った接客。この居心地の良さこそが、合理主義的な駅ナカ商業施設が決して代替できない、茨木ショップタウンの生命線である。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。