仏事の返礼品には、「不祝儀を後に残さない」という思想から、使ったり食べたりして消えてなくなる品を選ぶという普遍的なルールがあります。この観点から重宝されているのが「消えものおすすめ」に分類される日用品や食品です。
ギフト専門各社の売上データおよび購買動向調査から集計した「お返し人気ランキング」の最新結果を見ると、現代の消費者の実用志向が色濃く反映されています。
- 第1位:カタログギフト(シェア約42%)
年齢や嗜好を問わず、受取人が自身の必要な品物を選択できる利便性から、圧倒的支持を獲得し続けています。 - 第2位:日本茶・高級ドリップコーヒー・紅茶(シェア約21%)
「お茶を飲んで故人を偲ぶ」「日常の落ち着きを取り戻す」という意味合いを持ち、日持ちの良さからも定番です。 - 第3位:高級タオルセット・洗剤(シェア約16%)
「悲しみを拭い去る(タオル)」「不幸を綺麗に洗い流す(洗剤)」という厄落としの含意があり、実用性に優れます。 - 第4位:海苔・調味料・和洋菓子(シェア約12%)
個包装で賞味期限が長く、家族構成を選ばずに消費できる点が評価されています。
近年特に支持を拡大している「カタログギフト選び方」には重要な注意点があります。一般的な慶事用カタログを流用するのは厳禁であり、表紙や掲載内容が仏事に特化した「弔事専用カタログ」を指定しなければなりません。弔事用カタログは表紙が落ち着いた和柄や花鳥画で装丁され、巻頭に追悼の辞が添えられているなど、受け取る側の心情に配慮した設計が施されています。