旅先でお土産として持ち帰ろうとした旅行者が、空港の荷物検査で没収されるケースは後を絶たない。実は、エールフランスやスカンジナビア航空をはじめとする主要な航空会社では、機内持ち込み・預け入れ荷物を問わず一律で運送を拒否している。この厳格なルールの背後には、国際航空運送協会(IATA)が危険物規定を適用するほどの物理的なリスクが存在する。
密閉された缶の内部では発酵が継続しており、常に二酸化炭素や各種有機ガスが発生している。上空の貨物室や客室において気圧が大幅に下がると、膨張した缶が内圧に耐え切れず破裂する恐れがあるのだ。万が一機内で爆発が起きれば、機体内部の機器や座席に液汁が飛散し、二度と取れない猛臭のために航空機を長期運休に追い込む大惨事となる。爆発物と同等の取り扱いを受ける理由は、単なる不快感ではなく、航空安全上の重大な脅威だからだ。