顔の印象を左右する前髪と、頭頂部にピンピンと立ち上がるアホ毛は、雨の日の二大ストレス要因です。これらの繊細なパーツには、全体のアレンジとは異なる専用のプロ工程が求められます。
前髪が崩れる最大の原因は、空気中の湿気だけでなく「額から分泌される皮脂と汗」が内側から毛髪に干渉することにあります。これを防ぐ雨の日前髪キープ術は、ベース作りから始まります。まず、メイク仕上げ段階で額の生え際に無色のフェイスパウダーをしっかり叩き込み、皮脂をブロックします。次に、前髪の根元を水で濡らして生えグセをリセットしてからブローし、ストレートアイロンを低めの温度(140〜160℃)で手早く通します。仕上げにキープスプレーを直接吹きかけるのではなく、コームの歯にスプレーを吹きつけ、そのコームで前髪を内側からとかし上げてください。これにより、バリバリに固まることなく、均一な耐湿被膜が形成されます。
頭頂部から飛び出す短い切れ毛、いわゆるアホ毛に対しては、マスカラタイプのアホ毛を抑えるスタイリング剤が最も高いパフォーマンスを発揮します。ブラシを地肌に対して寝かせるように構え、分け目に沿って軽くなでつけるだけで、周囲の長い毛と一体化して自然に密着します。手で押さえつけようとすると手のひらの水分や皮脂が移り、かえって毛立ちを悪化させるため、専用ツールによるピンポイントアプローチが鉄則です。