カプコンの公式設定集やドラマCDなどで掘り下げられてきた武将たちの人間関係は、単なる歴史のパロディにとどまらない骨太なドラマ性を帯びています。
シリーズ初期から中核を成す伊達政宗と真田幸村のライバル関係は、互いの実力を認め合い、刃を交えることで魂を通わせる少年漫画的な爽快感に満ちています。竜と虎の対比構図は、戦国BASARAの代名詞として多くの派生作品へと受け継がれました。
対照的に、痛烈な悲哀を孕んでいるのが石田三成と徳川家康の因縁です。『戦国BASARA3』で描かれたこの二人の対立は、かつて豊臣軍で共に肩を並べた友でありながら、秀吉の死を契機に「復讐」と「絆」という相反する信念を掲げて袂を分かつ物語でした。三成の純粋すぎる激情と、痛みを背負いながら進む家康の苦悩は、シリーズのシナリオ評価を一段高い次元へと押し上げる決定打となりました。