Q1:日本の田んぼや畑にいるイナゴと蝗害を起こすバッタは何が違うのですか?
A1:イナゴ(コバネイナゴなど)も稲の葉を食べますが、イナゴは密集しても凶暴な「群生相」へと相変異を起こす性質を持ちません。一方、トノサマバッタやサバクトビバッタなどの特定のバッタ類は、過密状態になると体色や行動が激変し、巨大な群れを作って移動する能力を持っています。
Q2:大発生したバッタを人間が食べて食糧難を解決することはできないのですか?
A2:一部地域で食用とされることはありますが、根本的な解決にはなりません。群生相化したバッタは有毒植物を好んで摂取し体内に毒素を蓄積する傾向があるほか、駆除のために大量の殺虫剤が散布された個体を食べるのは極めて危険です。また数億匹に及ぶ大群を効率よく捕獲・加工するのも現実的ではありません。
Q3:なぜ群生相のバッタはあれほど長距離を飛び続けられるのですか?
A3:群生相化すると翅が長くなり、脂肪を効率的に燃焼させて飛ぶ代謝能力が備わります。さらに自力で羽ばたくだけでなく、上昇気流や季節風に巧みに乗ることでエネルギー消費を抑え、風に乗って1日に100〜150kmもの距離を移動できるためです。