インターネットの検索欄に高校名を入力すると候補に現れるネガティブな語句。なぜそのような声が上がるのか、取材班がネット上の言説と現場の実態を突き合わせた結果、浦和東高校制服ダサい理由として論じられる背景には明確な3つの構造的要因が存在することが判明しました。
第1の要因は、近隣の私立高校や新設校で見られる「ファッショナブルな装飾性」とのギャップです。近年、タータンチェックのスカートや細身のイタリアンクラシコ風ブレザーを採用する高校が増加するなか、同校の制服は深みのあるダークネイビーをベースにした極めて正統派なスーツスタイルを維持しています。流行を追わないトラディショナルなデザインが、SNS映えやトレンドの制服コーデを夢見る中学生の目に「地味で垢抜けない」と映ってしまう側面は否定できません。
第2の要因は、体育会系文化に根ざした「着崩しの制限」です。後述するように、学校生活においてスカートのウエスト巻き上げやルーズなネクタイ着用は生活指導の対象となります。制服そのものの造形というよりは、「雑誌やSNSのような自由なアレンジが許されない堅牢な規律」が、自由奔放な着こなしを好む層から不満として表出している格好です。
第3の要因として見逃せないのが、学校のシンボルでもある赤基調の浦和東高校指定ジャージデザインの存在です。グラウンドや遠征先で圧倒的な視認性を誇る鮮やかなエンジ色のジャージは、同校のプライドの象徴である反面、街着としての洗練さとは対極にあります。この体操着のインパクトが制服全体のパブリックイメージと混同され、ネット掲示板などで「野暮ったい」という言説に拍車をかけている実情が浮き彫りになっています。