iPhoneのカメラモジュールは極めてコンパクトな空間の中に5枚から7枚もの精密な非球面レンズが隙間なく重なり合っています。被写体から届いた光はこれらのレンズを通過してセンサーへと結像しますが、街灯や強いスポットライトのような強烈な光が入射した際、一部の光がレンズ表面やレンズを保護する最表面のサファイアクリスタルガラスで反射を繰り返してしまいます。
この内部反射した光が意図しない位置でセンサーに届き、像を結んでしまう現象を「ゴースト」と呼びます。夜景撮影で光源の反対側に現れる青い丸や玉ボケのような光の粒は、まさに光源そのものが鏡像のように反射して生み出された虚像です。
また、青色やエメラルドグリーン色に見える理由は、レンズの表面に施されている「反射防止コーティング」の光学特性にあります。可視光のうち特定の波長が反射されることで、人間の目には鮮やかな青い光として認識されます。特に大型センサーと大口径レンズを搭載した近年のiPhone 15 Proシリーズ以降では、取り込む光の量が増えた分だけ反射の影響を拾いやすく、購入直後に「青い光の映り込みが目立つ」と驚くユーザーが増加傾向にあります。