賃貸のクッションフロア敷きはNg?原状回復の落とし穴とカビ対策

賃貸のクッションフロア敷きはNg?原状回復の落とし穴とカビ対策

賃貸のクッションフロア敷きはNg?原状回復の落とし穴とカビ対策に関する気になる情報を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

ネット上のDIY動画やブログでは「剥がせるテープだから賃貸でも100%安心」「置くだけだから退去時もノーリスク」といった情報が拡散されていますが、ここには大きな落とし穴が存在します。

第一に、「剥がせる両面テープ」であっても、3年以上の長期間圧着された粘着剤は化学変化を起こして硬化するという事実です。可塑剤の移行によって糊が下地フローリングに焼き付き、剥がす際に木目プリントごと剥ぎ取ってしまう事故が頻発しています。剥がせる表記を過信せず、定期的なめくり点検が必要です。

第二に、「無垢材フローリングへの施工」です。天然木は呼吸しており、塩ビシートで表面を塞がれると木材内部の水分が抜けず、反り、ひび割れ、腐食を引き起こします。無垢床の補修は一部張り替えが効かず、部屋全体の研磨・再塗装が必要となり、退去時に20万〜30万円を超える実費請求に発展する危険性があります。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

賃貸での床DIYは、住居の構造や自身の管理能力に応じたリスクヘッジが求められます。自己判断で安易に進める前に、以下の条件を基準として導入の可否を判断してください。

クッションフロア施工をおすすめできる人:

  • 入居期間が1〜2年程度とあらかじめ決まっており、定期的に床をめくって換気・清掃できる人
  • シートの裏側に敷く「通気性防カビ不織布シート」などの副資材にコストをかけられる人
  • 退去時に自分で責任を持ってテープ跡を除去する時間を確保できる人

施工に対して極めて慎重になるべき人:

  • 1階の部屋や日当たり・通気性が悪く、もともと湿気がこもりやすい物件に住んでいる人
  • 床暖房が設置されている物件、または天然の無垢フローリングが使われている物件の入居者
  • 5年以上の長期入居を前提としており、途中で床のメンテナンスを行う予定がない人
斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。