公募推薦には大きく分けて「専願制」と「併願制」の2種類が存在します。専願制は合格した場合に必ず入学することを誓約して出願する方式で、国公立大学の推薦入試や関東圏の私立大学で主流となっています。一方、併願制は合格を保持したまま他大学の公募推薦や一般選抜を受験できる方式であり、特に関西圏(産近甲龍・関関同立など)の私立大学で伝統的に大規模展開されてきました。
近年、この併願可能枠を活用する動きが全国区へと波及しています。受験生にとっては「11月〜12月の年内に滑り止めまたは実力相応校の合格を確保し、精神的余裕を持って2月の難関大一般選抜へ挑む」というセーフティネット戦略が成立するためです。
ただし、志願者が集中する人気私大や医療・看護系学部、難関国公立大の公募推薦では、倍率が3倍から5倍以上に跳ね上がるケースが珍しくありません。「推薦だから入りやすい」という安易な思い込みは禁物であり、一般入試と同等以上の競争が繰り広げられているのが現実です。