Q1:ストレスがたまると喉仏の下が詰まるような気がします。これは甲状腺の病気ですか?それともストレスですか?
A1:外見上に腫れがなく、飲食時に違和感が強まらないのであれば、ストレスによる交感神経の過緊張が原因の「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」の可能性が高いです。ただし、自己免疫異常の初期段階で軽度の甲状腺肥大が起きているケースも排除できません。まずは鏡で唾液を飲み込んだ際の腫れの有無をセルフチェックし、改善しない場合は内分泌内科で血液検査を受けることを推奨します。
Q2:首にしこりがありますが、痛みが全くありません。放置しても大丈夫でしょうか?
A2:痛みのないしこりこそ、決して放置してはならない危険な兆候です。甲状腺の良性腫瘍だけでなく、甲状腺がんなどの悪性腫瘍、あるいはバセドウ病や橋本病の結節性病変は、無痛で進行することが極めて一般的です。超音波検査でしこりの性状(良性か悪性か)を速やかに鑑別する必要があります。
Q3:内分泌内科の血液検査でホルモン値が正常と言われました。それでも喉の圧迫感が続くのはなぜですか?
A3:ホルモン値(FT3、FT4、TSH)が基準値内であっても、甲状腺内に小さな腫瘍が存在して気管を圧迫している場合や、潜在性の甲状腺炎が存在する場合があります。また、甲状腺自体に一切の異常がない場合は、頸椎(首の骨)の異常、胃食道逆流症、あるいは強い精神的ストレスに伴う自律神経失調が喉の圧迫感を生み出している可能性があります。超音波エコーで甲状腺に異常がないことが確認されたら、耳鼻咽喉科や心療内科への相談を検討してください。
Q4:バセドウ病や橋本病は、ストレスを取り除けば薬を飲まなくても治りますか?
A4:自然治癒を期待して無治療で放置することは極めて危険です。ストレスの軽減は免疫系の安定に大きく寄与しますが、一度自己抗体が産生されてしまうと、甲状腺ホルモンの分泌異常は医学的な介入(抗甲状腺薬の服用やホルモン補充療法)なしにはコントロールできません。放置すると心臓障害や意識障害など命に関わる事態を招くため、必ず専門医の処方に従いながらストレスマネジメントを並行してください。