そもそも、なぜ世界中では「バンコク」という呼称が定着したのでしょうか。タイ国内と国際社会の間にある呼び方のギャップには、18世紀以前の歴史的背景が関係しています。
アユタヤ王朝時代、現在の首都があるチャオプラヤー川沿いのエリアは「バーンコーク(オリーブのような水運果実が生い茂る村)」と呼ばれる小さな交易集落でした。当時来航していた西洋商人や外国船がこの地域一帯を「Bangkok」と記録し、国際的な地図に記載したことで、海外ではその名称が定着しました。
その後、ラーマ1世が遷都して正式名称を「クルンテープ〜」と定めた後も、タイ国内では日常会話で「クルンテープ(Krung Thep)」と呼び習わす一方、外国人向けには通りの良い「バンコク」をそのまま対外名称として使い続けてきたのが歴史の真実です。