金沢市内に数ある都市公園やレジャー施設の中で、なぜ内川スポーツ広場だけがこれほど突出した人気を誇るのか。現場の利用実態と運営構造を分析すると、明確な3つの要因が浮かび上がってきます。
第一に挙げられるのが、圧倒的なコストパフォーマンスです。敷地内への入場料や普通車が停められる大駐車場はすべて無料。有料アトラクションであるレインボーボブスレーも、民間レジャー施設の数分の一に設定された1回数百円レベルの公営価格に抑えられています。物価高やレジャー費の高騰が続く現在の家計事情において、1日中滞在しても出費を最小限に抑えられる点は強力な強みです。
第二の理由は、山間部の高低差を活かしたアクティビティ設計にあります。平坦な都市公園とは異なり、内川ダム下流のダイナミックな傾斜地をそのままコースやゲレンデとして活用。緑の木々を縫うように滑り降りるボブスレーや、スリルのある「ちびっこソリ」など、自然と一体化した遊具が子どもの好奇心と冒険心を刺激します。
第三に、スポーツ・遊び・アウトドア食育が1箇所に集約された多機能性です。アスレチックで体を動かした後にバーベキュー広場で家族や友人と食事を楽しみ、午後は芝生広場やテニスコートでのんびり過ごすという、滞在型レジャーの導線が完成されています。この三拍子が揃っていることが、リピーターを生み出し続ける原動力となっています。