広告業界において、15年もの長期にわたり同一商品のイメージキャラクターを務める例は極めて稀だ。移り変わりの激しい芸能界で、なぜこれほどまでに強固な関係性が維持できるのだろうか。その理由は、明治が毎年行う消費者調査の結果に明確に表れている。チョコレートの購買層である20代から50代までの幅広い世代において、「冬に食べたくなるチョコレート」の想起率と「新垣結衣」のイメージはほぼ完全に一致しているという。
特に、SNSが普及した現代において、彼女のCMは「バズ」を狙った奇抜な演出を一切しない。ただ静かに雪が降り、彼女が歌い、チョコを食べる。このシンプルさこそが、情報過多に疲れた現代人の心に深く刺さるのだ。派手なトレンドが消費されていく中で、変わらない安心感を提供する彼女の存在は、ブランドにとって最大の資産となっている。