液晶画面を長時間見つめ続ける日々に疲れ、指先のリアルな触覚を求める大人が増えている。折り紙は今、集中力を研ぎ澄ましマインドフルネスな効果をもたらすツールとして、また子どもの空間認識能力を育む知育玩具として再評価が著しい。
この潮流は、活況を呈するハンドメイド・手芸産業にも波及している。箔押しを施した高級和紙や、ハロウィン限定のニュアンスカラーペーパーが文具店やクラフトショップの店頭に並び、完売するケースも珍しくない。既製品を消費するのではなく、自らの手で素材を形に変えていくプロセスそのものが、豊かさの象徴として受け止められている。