多くのユーザーが「ツイ消し」を試みる際、真っ先に思い浮かべるのが長年親しまれてきた国産サービス「黒歴史クリーナー」です。しかし現在、同サイトにアクセスして削除を実行しようとしても、「APIエラーが発生しました」「処理を開始できません」といったメッセージが表示され、実質的に機能していません。この背景には、プラットフォーム運営方針の根本的な転換が存在します。
発端は2023年4月に実施されたTwitter APIの全面有償化です。かつて開発者向けに無償提供されていたAPIアクセス枠が突如として撤廃され、無料枠(Freeプラン)は月間わずか1,500ツイートの書き込みのみという極めて限定的な仕様へ制限されました。サードパーティ製ツールが数万人規模のユーザーから投稿を読み込み、順次削除リクエストを送信するためには、最低でも月額100ドル(約1万5,000円)の「Basic」プラン、現実的な規模では月額5,000ドル(約75万円以上)に達する「Pro」や「Enterprise」プランの契約が必須となったのです。
有志や個人開発者が広告収入でサーバー代を賄いながら無償提供していた国内ツールの多くは、この法外なインフラコストを負担しきれず、相次いでサービス停止や開発断念に追い込まれました。現在ネット上に残存している「ツイ消しツール 無料おすすめ」と銘打つまとめ記事の多くは、こうしたAPI有料化以前の古い情報を放置しているケースが大半であり、実際の動作検証を伴っていない点に強い注意が必要です。