日本からのサプライチェーンが遮断された状況下で、2026年現在の現地店舗はどのように品質を維持しているのだろうか。その鍵は、ロシア国内での独自の原料調達網の構築にある。
本来、讃岐うどんの命である小麦粉や出汁の原材料は、日本の基準に合わせた厳選素材が使われていた。しかし現在、モスクワを中心とする店舗網では、ロシア産の高品質な小麦粉を独自ブレンドし、現地で調達可能な食材を使った出汁ベースを自社開発している。
現地化が進んだことで、ボルシチ風味のうどんや、現地のサワークリーム(スメタナ)を取り入れたトッピングなど、日本のオリジナルとは異なる独自の進化を遂げたメニューも登場した。直面した流通遮断を、独自のサプライチェーン再構築で乗り越えた現地事業者の力強さが窺える。