二人の出会いは結婚の10年以上前、知人を介した食事の席だったという。当時は連絡先を交換した程度の関係にとどまっていたが、長い歳月を経て運命が再び動き出す。久々に再会を果たした際、二人の間で会話が弾み、自然と互いの存在が大きな位置を占めるようになった。
当時の昇太は、自他ともに認める「筋金入りの独身主義者」。自宅にはこだわり抜いた趣味の品々が溢れ、誰にも邪魔されない一人暮らしを満喫していた。そんな彼が「この人となら一緒に暮らせる」と直感したこと自体が奇跡に近い。12年の時を経て手繰り寄せられた縁は、周囲の誰もが予想しなかったスピードで実を結ぶこととなった。