ネット空間でたびたび話題に上る「ヌード写真集」というワード。しかし、実際のところ市川実日子がそうした写真集を単独で刊行した事実は存在しない。ファッション誌のトップモデルとして活躍していた背景から、彼女の美しいスタイルや露出度の高いアートワーク、映画での印象的な濡れ場などが記憶の中で錯綜し、都市伝説的に語り継がれてきた側面が大きい。
彼女が紙媒体やスクリーンで見せてきたのは、商業的な性的消費としての露出ではなく、作品世界と一体化した純粋なアート表現だ。カメラの前で身も心も解放する佇まいは、数々のクリエイターや写真家を魅了し続けている。