ひと昔前の糖質カット商品は、「味が薄い」「物足りない」という評価がつきまとった。しかし、近年の醸造テクノロジーの進化は、その固定観念を完全に打ち破っている。仕込み段階での酵素処理技術の向上や、発酵能力の高い特許酵母の選定により、コクとキレを損なわない製品作りが可能となった。
さらに近年では、単に糖質を減らすにとどまらず、健康機能を付加した製品群の台頭が著しい。BMIが高めの方の体脂肪を減らす効果が報告されているローズヒップ由来ティリロサイドや、食後の血糖値上昇を抑える難消化性デキストリンなどを配合した機能性表示食品のビールテイスト飲料も、主要な選択肢として市場に浸透している。旨味を楽しむ酒から、コンディショニングをサポートする一杯へ。ビールを取り巻くテクノロジーは新たな局面を迎えている。