混迷を極める状況下で、ドリヴァル・ジュニオール監督はどのような解を見出そうとしているのでしょうか。現在のサッカーブラジル代表フォーメーションは、オーソドックスな「4-2-3-1」または「4-3-3」を基調としながらも、ピッチ中央の構成力に大きなメスが入っています。
長年アンカーの座を死守してきたカゼミーロのコンディション低下に伴い、ボランチにはブルーノ・ギマランイスやジョアン・ゴメスといったプレミアリーグで研鑽を積むハードワーカーが定着。中盤のトランジション(攻守切り替え)スピードとボール奪取力は向上したものの、ゲームを落ち着かせて決定的なスルーパスを配球する「ゲームメイカー」の不在が課題として残っています。ルーカス・パケタがその役割を担う時間帯もありますが、相手のハイプレスに晒された際のビルドアップのぎこちなさは解消されていません。
一方、サッカーブラジル代表メンバーの選考には、明確な世代交代の波が押し寄せています。注目の急先鋒は、レアル・マドリードで勝負強さを磨く神童エンドリッキです。ボックス内での爆発的な瞬発力と強靭なフィジカルは往年のロマーリオを彷彿とさせ、中央の得点源不足に悩むセレソンにとって最大の希望となっています。さらに、国内パルメイラスから欧州へ羽ばたくエステヴァン・ウィリアンなど、10代の超新星たちが続々とA代表の門を叩いており、ロドリゴ、ハフィーニャ、ガブリエウ・マルティネッリらと熾烈な前線争いを繰り広げています。