ダイヤモンドホールを語る上で避けて通れないのが、入居する「雲竜フレックスビル西館」の特異な空間構造です。新栄のランドマークタワーでもある同ビルの5階にホールが位置しているため、1階の一般的な路面型ライブハウスとは入場オペレーションが根本から異なります。
過酷と評される「整理番号と入場列の待機場所」の実態
チケットの「整理番号と入場列の待機場所」として指定されるのは、ビルの外側や吹き抜け部分に張り巡らされた非常階段(らせん状のコンクリート階段)です。スタッフの誘導により、番号順に階段の上から下、あるいは下から上へと整列させられます。
この待機場所における最大の注意点は、外気の影響を直接受ける点です。冷暖房の空調設備が届かない半屋外構造のため、夏場は熱気がこもってサウナ状態となり、冬場は吹き抜けるビル風で氷点下近くまで冷え込みます。入場開始までの30分〜1時間、階段の冷たい手すり沿いで待機することになるため、体温調節用の羽織ものや水分補給の準備を怠ると開演前に体力を著しく消耗します。足元も急勾配の階段が続くため、ヒールや厚底サンダルは転倒の危険が高く、スニーカーの着用が鉄則です。
名古屋ダイアモンドホールのコインロッカーとクロークの争奪戦
身軽にライブを楽しむために不可欠な「名古屋ダイアモンドホールのコインロッカーとクローク」の状況も入念に確認しておく必要があります。
会場内(5階ロビー)には約300〜400個のコインロッカー(小サイズ・300円〜400円)が設置されています。しかし、このロッカーは原則として「開場後(チケットもぎり後)」しか利用できません。整理番号が前方の観客は、ロッカーに荷物を預けている間に前方のポジションが埋まってしまうというジレンマに直面します。
一方、雲竜フレックスビルの地下1階や共用通路フロアにもコインロッカーが存在しますが、設置数が限られており、開場1時間前には満杯になるケースが日常茶飯事です。主催者や公演規模によっては500円〜1,000円程度で大きなポリ袋に荷物を預けるクロークサービスが実施されることもありますが、すべての公演で確約されているわけではありません。遠征で大型キャリーケースを携行している場合は、名古屋駅や栄駅、あるいは後述する最寄りの新栄町駅のコインロッカーに事前預け入れを済ませておくのが最も確実な防衛策です。