いざ医療機関にかかろうとした際、「内科なのか、整形外科なのか、皮膚科なのか」と迷う読者は非常に多いはずです。最短ルートで正確な診断に辿り着くための受診ナビゲーションを提示します。
基本となる診療科は「整形外科」、可能であれば日本手外科学会が認定する「手外科専門医」が在籍するクリニックが第一選択となります。骨・関節・靭帯・腱といった手指の精緻な運動器の異常を直接評価できるためです。ただし、「両側の手首や指が同時に腫れている」「微熱や全身の倦怠感が抜けない」といった全身性の免疫疾患が濃厚な場合は、「リウマチ科」あるいは「膠原病内科」への受診が適しています。
迷った場合は、近隣の整形外科を受診し、必要に応じてリウマチ専門医への紹介状を仰ぐのが最も堅実なルートです。以下のチェック項目のうち、2つ以上が該当する場合は整形外科受診目安に達していると判断してください。
- 起床後、指がこわばってグーが握れない状態が30分以上続く
- 指の関節が左右対称にぷっくりと腫れ、触れると弾力のある熱感を帯びている
- 指の第2関節、または手の甲側の指の付け根を押すと鋭い圧痛がある
- 日常生活でドアノブを回す、瓶のフタを開ける、タオルを絞る動作が困難になった
- 指を曲げ伸ばしする際、特定の位置で「カクン」と引っかかる跳ね返り現象がある
- 症状が一時的なものではなく、2週間以上ほぼ毎朝繰り返されている
受診時には、関節破壊の有無を調べる単純X線(レントゲン)撮影に加え、微細な腱鞘の肥厚や滑膜の血流増加を捉える「関節超音波(エコー)検査」が極めて威力を発揮します。さらに血液検査を実施し、リウマトイド因子(RF)、特異度の高い抗CCP抗体、体内の炎症度合いを示すCRP値や赤沈(血沈)を測定することで、リウマチ性のものか、更年期や局所性腱鞘炎によるものかが即座に判別されます。