「横浜発ディズニー行きはWebで事前予約ができる便があるのに、なぜ帰り(ディズニーシー発)は予約ができないのか?」という疑問を抱く利用者は少なくありません。現場の運行関係筋の証言や都市交通のオペレーション構造を紐解くと、そこには明確な構造的理由が存在します。
もし帰りの便を座席指定の事前予約制にしてしまうと、以下のような致命的な問題が頻発するためです:
- パーク内の混雑やアトラクションのスタンバイ列の伸びにより、指定便に間に合わない乗客(ノーショー)が大量発生する
- 乗り遅れた乗客がバス停前で払い戻しや変更を求め、ただでさえ過密なターミナル現場のオペレーションが完全に麻痺する
- 空席を残したまま発車せざるを得ず、現場で今すぐ乗りたい目の前の長蛇の列を捌けなくなる
この混乱を回避するため、運行会社各社は「完全先着順(自由席)」を採用しています。乗車口で係員が順番に案内し、定員に達した瞬間に乗車が締め切られます。補助席まで含めて正座席・補助席が満席となった時点で次の便を待つか、鉄道利用へ切り替えるしか選択肢がありません。
運賃の支払い方法は「先払い」方式です。片道運賃は大人1,500円・小児750円となっており、乗車時に運賃箱へ現金を投入するか、交通系ICカードリーダーに端末をタッチして決済します。PASMO、Suicaをはじめとする全国相互利用交通系ICカードに対応していますが、車内での高額紙幣両替やICカードへのチャージは混雑遅延の原因となるため、パーク入園前または日中に十分な残高(1,500円以上)を確保しておくのが鉄則です。