名探偵コナンに登場する京都府警の警察官といえば誰か、と問われれば、ファン全員が即座に名を挙げるのが綾小路文麿警部です。端正な顔立ちに細い眉、どこか平安貴族を彷彿とさせる風貌をしており、柔らかながらも芯の通った京都弁で話します。
周囲や毛利小五郎から付けられたあだ名は「おじゃる警部」。これは公家のような眉の形や貴族的なたたずまい、そして平安貴族の言葉遣いである「おじゃる」を想起させることに由来します。本人はこの呼ばれ方を好んでおらず、小五郎などに冷ややかな視線を送る場面もしばしば見受けられます。
一部のファンの間では「本当に貴族の末裔なのではないか」と噂されていますが、公式設定として明確な華族・公家家系の血筋が明言されているわけではありません。しかし、立ち居振る舞いの端々に見られる品格と、沈着冷静に事件の核心を見抜く鋭い洞察力は、名探偵コナンの数ある警察組織キャラクターの中でも唯一無二の存在感を放っています。
声を担当しているのは、実力派声優の置鮎龍太郎氏です。置鮎氏はコナンワールドにおいて、東都大学大学院工学部研究生の沖矢昴役としても知られています。上品で知的な響きを持ちながら、どこか底知れない腹の内を感じさせるトーンは、綾小路警部のミステリアスな魅力を最大限に引き出しています。