日本のインターネット掲示板やSNSでは、時折「兄がトップチームの主力だから優遇されているのではないか」という穿った見方が囁かれることがある。しかし、育成大国スペイン、とりわけ自前主義を誇るバスクの名門ソシエダにおいて、コネクションだけでカンテラに生き残ることは構造上あり得ない。
スビエタでは毎シーズン、カテゴリーごとに容赦のない選手選別(カット)が行われる。バスク地方の有望株がひしめく中で、外国人枠の制限や激しい定位置争いを勝ち抜き、カデテからフベニールへと順調にステップアップを重ねてきたこと自体が、実力の証明に他ならない。
現地バスクの育成関係者の取材データによると、指導陣は瑛史の「メンタリティの成熟度」を極めて高く評価しているという。兄の存在による過剰な注目や比較に動じることなく、常に謙虚かつストイックに日々のトレーニングに打ち込む姿勢は、チームメイトや監督からの絶大な信頼を集めている。