物語のラスト、鈴蘭高校から忽然と姿を消した坊屋春道。ネット上の一部コミュニティでは「春道死亡説」や「ヤクザの抗争に巻き込まれた」といった根拠のない噂が囁かれることもありますが、公式設定において坊屋春道が死亡したという事実は一切存在しません。これは完全な誤解に基づくデマです。
公式スピンオフや原作者・高橋ヒロシ氏の公式インタビュー、関連ムック本(『THE WORST CATALOG』等)の記述を総合すると、春道は誰にも行き先を告げず、トレードマークのスカジャンとわずかな荷物だけを持って街を去りました。その後の動向については「どこかの街で相変わらずパチンコを打ち、美味いラーメンを食い、気の向くままに生きている」という、まさに春道らしい風来坊としての生活が示唆されています。
正統続編である『WORST』における坊屋春道の直接的な登場はありません。主人公・月島花をはじめとする新世代のカラスたちが鈴蘭の覇権を争う中で、春道の名は「鈴蘭史上、最も自由で最強だった男」「決して派閥を作らなかった伝説の男」として、後輩であるゼットン(花澤三郎)や武装戦線の面々の回想を通じて語り継がれています。直接姿を見せない演出こそが、高橋ヒロシ氏が意図した「春道の不可侵の伝説性」を担保しているといえます。